コンフォーマルスパイラルアンテナの放射特性

仲山 一夫
中野 久松

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J81-B2       pp.609-615
発行日: 1998/06/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
スパイラルアンテナ,  円筒,  無指向性,  モーメント法,  

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あらまし: 
本論文では,有限長の円筒導体上に置かれたスパイラルアンテナの放射特性をモーメント法により数値解析し,円筒長の変化による放射界への影響を明らかにしている.円筒長が自由空間波長の2倍以上になると,円筒導体上に誘起される電流が円筒端部および円筒後方で十分減衰し,放射界は一定値に近づく.また,円筒導体後方に流れる電流は放射界のFB比(front-to-back ratio)に作用し,結果として正面方向の利得に影響を与える.円筒導体半径が半波長のとき,FB比は22dBであり,正面利得は平面導体上のスパイラルの利得(8.7dBi)に比べ約1dB低下する.このとき,スパイラルは約18%の帯域にわたり軸比3dB以下の円偏波を放射する.一応用として,円筒導体の円周上にスパイラルを7素子配列し,無指向性アレーアンテナを実現する.配列面における軸比は全方向で3dB以下となり,主偏波の利得の変動は1.2dB以内となっている.