グラムシュミット処理とタップドディレーラインを用いたマルチサイドローブキャンセラ

平田 和史  堀田 貴志  川相 隆  真野 清司  別段 信一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J81-B2   No.1   pp.29-37
発行日: 1998/01/25
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
レーダ,  SLC,  グラムシュミット,  適応信号処理,  遅延線,  

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あらまし: 
レーダへ入射する複数の干渉波を抑圧するマルチサイドローブキャンセラ (MSLC: Multiple SideLobe Canceller) では,従来,干渉波の数と同数以上の補助アンテナを必要としていた.これに対して,ディレーラインを用いたTDL (Tapped Delay Line) -MSLCでは,補助アンテナが一つですむため経済性が高く,適応荷重の収束時間が干渉波の入射方向によらないという利点がある.本論文では,一つのディレーラインをもつTDL-MSLCに二つの干渉波が入射する場合について検討し,適応荷重の収束時間とディレーラインの遅延量および2干渉波の周波数差の関係を明らかにしている.更に,グラムシュミット処理を用いたTDL-MSLCを提案し,これにより適応荷重の収束時間に対する2干渉波の周波数差の影響を低減でき,適応荷重の収束を高速化できることをシミュレーションおよびハードウェア実験により確認している.