バースト平均処理を用いたアダプティブMTI

原沢 康弘  桐本 哲郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J81-B2   No.10   pp.922-928
発行日: 1998/10/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
レーダ,  クラッタ,  アダプティブMTI,  バースト平均処理,  最大エントロピー法,  

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あらまし: 
アダプティブMTI(以下,AMTI: Adaptive Moving Target Indicator)は,レーダ受信信号に含まれる,海面,雲,雨等からの不要反射エコー(クラッタ)を自動的に抑圧する適応フィルタである.本論文では,コヒーレンシが確保された受信信号の数がたかだか数サンプルしか得られないような捜索レーダにAMTIを応用した場合のクラッタ抑圧性能を確保することを目的として,ビームを走査して間欠的に得られる同一方位からのコヒーレンシのない受信信号サンプルを荷重制御に用いるバースト平均処理型のAMTIを提案する.計算機シミュレーションによる性能評価により,定常な単峰クラッタに対してバースト平均処理を行わない場合に比べ,クラッタ抑圧性能を約3dB改善できることを明らかにする.また,クラッタの中心周波数がビーム走査ごとに変動する場合でも,周波数変動幅がパルス繰返し周波数に対して12%以下であれば,2~5走査のバースト平均処理を行うことにより,クラッタ抑圧性能を0.3~1.8dB改善できることを明らかにする.