自己トークンプロトコルによる高速マルチメディア通信の実現

小山 明夫  レオナルド バロリ  横山 晶一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J81-B1   No.3   pp.143-151
発行日: 1998/03/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信網,通信サービス
キーワード: 
高速LAN,  マルチメディア,  公平性,  トークン,  

本文: PDF(570.9KB)>>
論文を購入




あらまし: 
LAN上に,音声・ビデオ・イメージ・データといった多種類のメディアを収容しようとするアプローチがある.このようなマルチメディアLANを実現するには,それぞれのトラヒック特性に対応した優先度制御機構が実装できなければならない.本論文では,自己トークンプロトコルと呼ばれるマルチプルトークン方式のプロトコルにおいてマルチメディア通信を実現するための方法を提案する.この方法では,同期用および非同期用に対応した2種類のトークンを用いることにより音声ビデオイメージ等の高優先の同期データに対して必要な帯域幅と実時間性を保証し,残りの帯域幅を低優先の非同期データに割り当てる.この方法により定められた時間内に同期データの伝送が可能となることをシミュレーションを用いて示す.また,非同期データのチャネルアクセスに対する公平性および非同期データへのプライオリティの与え方等を示し,シミュレーションを用いて検証する.更に,FDDIプロトコルと本プロトコルとの比較を行った結果,非同期データのスループット特性は,本プロトコルのほうが優れていて,実時間性に関しては,タイムドトークンプロトコルと同様にトークンローテーションタイム(TRT)の上限を保証できるということを示す.