多段リンク上のエンドツーエンドGo-Back-N ARQプロトコルの性能解析

長岡 健一  小松 雅治  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J81-B1   No.11   pp.781-789
発行日: 1998/11/25
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 交換,通信処理
キーワード: 
多段リンクネットワーク,  Go-Back-N ARQ,  2状態マルコフエラーモデル,  トラヒック解析,  

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あらまし: 
各中継リンクのパケットエラー発生過程あるいはパケット紛失過程が2状態マルコフ連鎖でモデル化できる多段リンクネットワークにおけるエンドツーエンドの誤り制御にパケット紛失を考慮した二つのPositive-ACK Go-Back-N ARQ方式(タイムアウトを用いない場合:タイプI,とタイムアウトを用いる場合:タイプII)を用いた場合のトラヒック特性について解析を行っている.この解析モデルでは,エンドツーエンドの誤り発生過程が多状態マルコフ連鎖になるため,リンク段数が多くなると厳密解析が急速に複雑になる.そこで本論文では,厳密解析に加え,エンドツーエンドの誤り発生過程を2状態マルコフモデルで近似した近似解析手法をも示す.数値計算結果より,厳密解析と近似解析を比較し,近似解析の妥当性を確認している.更に,両タイプのPA-GBN(Positive-ACK Go-Back-N)方式のスループットと平均パケット伝送遅延時間特性に近似エラー発生モデルである2状態マルコフ連鎖のディケイファクタが与える影響を明らかにすると共に,両タイプの性能差を明らかにしている.