画像処理技術による障害物検出と移動物体追跡方法

天本 直弘  藤井 明宏  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J81-A   No.4   pp.527-535
発行日: 1998/04/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (ITS(高度道路交通システム)基盤技術論文小特集)
専門分野: 画像処理
キーワード: 
背景更新,  環境変動,  領域判定,  加算蓄積,  静止物体検出,  DCT,  移動物体追跡,  

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あらまし: 
本論文では,照明条件が大きく変動する環境下においても,それに適応して背景画像を更新し,良好な道路上の障害物検出および走行車両の追跡を行える手法について述べる.提案方式では,監視画像における変化領域を,背景差分および時間差分によって求め,(a)移動物体,(b)静止物体,(c)照明変動による変化領域,のいずれかに分類する.この分類を基に(c)の領域および変化の無かった領域は背景更新に利用する.また,(a)と(b)の領域を所定の時間蓄積する加算蓄積画像を作成することによって,静止物体の検出と交通状況の判定を行う.移動物体の追跡は,まずDCTを用いて影などを除いた移動物体のみからなる画像を抽出する.次に,この画像をテンプレートとしてマッチングにより追跡する.3種類の映像について本手法を適用した結果,映像に含まれる10台の停止車両をすべて検出することができた.また,移動物体の追跡は昼間の映像について93%の高い精度を達成できた.