ITSのサービス実現に向けた通信トラヒック評価と情報ネットワーク構成法

宮内 充  山本 尚生  篠原 正明  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J81-A   No.4   pp.505-517
発行日: 1998/04/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (ITS(高度道路交通システム)基盤技術論文小特集)
専門分野: 通信ネットワーク
キーワード: 
ITS,  交通管理システム,  トラヒック,  ネットワーク技術,  信頼性,  

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あらまし: 
ITS実現に向けて,情報量ならびに通信トラヒックの総量評価を行い,多様なサービスを提供するための情報ネットワークの構成を示した.最初にITSの構成とそのサブシステムの前提条件を示し,ITSにおける情報量と情報処理量を評価した.通信トラヒックに関しては,ITS利用者サービスごとに車両等のサービス利用主体あるいは事故等の通信発生要因の数に着目して総量を求め,公表されているサービス展開スケジュールに基づいた年代変化を評価した.将来的には100Tb/時間規模のITS情報ネットワークが想定されうることを示した.ネットワーク構成法としては,まず,接続性と遅延性を2軸としたITS利用者サービスのクラスタリングを試み,ネットワークサービスのもつ特性と合わせて使用するネットワークの選択の考え方を示した.更に,ITS成熟期を想定した専用の情報ネットワークとして,幅広い接続信頼性の要求されるITS利用者サービス群を効率よく収容するために,多重帰属,アクセス分散を前提とした信頼性に関してスケーラブルな網構成法を提案した.最後に,これらの検討結果を基にして,ネットワーク全体構成例を示し,アクセス系,情報転送系,情報処理系,端末系の構成に関する考察を行った.