エッジ部と平たん部の切分けを行った方向依存型画像フィルタ

田口 順一  木戸 邦彦  佐野 耕一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J80-D2   No.9   pp.2345-2350
発行日: 1997/09/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン認識,コンピュータビジョン
キーワード: 
MRI,  ノイズ除去,  平滑化,  エッジ,  方向依存型フィルタ,  

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あらまし: 
MRI画像のノイズ除去を行うための方向依存型フィルタが提案されている.木戸らは,画像各点における最小変化方向を検出し,最小変化方向に限定した1次元の非線形平滑化を行う方向依存型フィルタを開発してMRI画像に有効なことを示した.本論文では,この方向依存型フィルタを発展させ,画像のエッジ部分と平たん部分を切り分けて各々個別に方向依存型の非線形平滑化処理を行う画像フィルタを提案する.画像のエッジ部については,ノイズでエッジ構造があいまいになる場合に備え,着目する画素の近傍の画像構造も含めた集団的な最小変化方向を求めて1次元の非線形平滑化処理をした.これにより,ノイズで画像のエッジ構造があいまいになった部分も,近傍画素ときれいにエッジ方向をそろえて平滑化することができた.また,画像の平たん部については,各画素の最小変化方向に,エッジ部よりも長い距離の1次元非線形平滑化処理をして平たん部の平滑化効果を高めた.以上の処理をMRI画像に行った結果,エッジの方向がそろったきれいな画像になり,更に,エッジ部の平滑化のしすぎを抑えながらかつ平たん部の平滑化効果を高めた良好な画像が得られた.