キー文字駆動型地名推論に基づく手書きあて名認識

鈴木 雅人  加藤 寧  阿曽 弘具  根元 義章  市村 洋  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J80-D2   No.5   pp.1077-1085
発行日: 1997/05/25
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン認識,コンピュータビジョン
キーワード: 
手書きあて名認識,  地名辞書,  キー文字駆動型地名推論,  検索重要度,  

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あらまし: 
手書きあて名を正しく認識するために,個別文字の切出しを高精度に行う手法を確立する必要がある.手書き文字の多様性のため,文字画像だけを用いて切出しを行うことには限界があり,この限界を打破するには,その文字列の意味も参照する必要があると思われる.そのためには,文字画像から仮の切出し位置を求め,切り出された図形の認識結果をもとに,切出し位置の変更を何度も繰り返す必要がある.手書きあて名の認識において,認識結果を地名辞書と照合し,切出し位置の誤りを訂正する手法が提案されているが,地名辞書の規模が大きいため,単純な方法では候補となる地名の数が増加し,処理時間が長くなる.本論文では,“キー文字駆動型地名推論(AIK)”という手法を提案し,地名辞書の探索範囲を狭くする工夫を行った.更に,AIKで重要となるキー文字の選定方法では,従来用いられてきた検索重要度を改良し,個々の文字の認識率も考慮した新しい評価式を与えた.手書きあて名のデータ1840件を用いて認識実験を行った結果,1582件について正解が得られ,237件が棄却,21件が誤認識された.また1単語当りの単語候補数は平均235語に抑えることができた.