基準化余弦型輪郭関数の冗長テンプレートベースによる手書き文字認識システム

衣 慶双  野田 淳彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J80-D2   No.2   pp.521-530
発行日: 1997/02/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン認識,コンピュータビジョン
キーワード: 
文字認識,  手書き文字認識,  オフライン文字認識システム,  輪郭関数,  冗長テンプレートベース,  ETL9,  ETL9B,  

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あらまし: 
高速で高い正読率のオフライン手書き漢字認識システムを開発した.これは,漢字の輪郭を一定次元数のハイパ輪郭追跡ベクトルとして抽出し,頑健で能率の良い余弦型輪郭関数とその選択ディジタルパワースペクトル(SDPS)を使い,実用的なオフライン手書き漢字の認識を行っている.輪郭関数を求める際にも,抽出した輪郭追跡ベクトルデータの次元数を,一定数に減らすために,ハイパ輪郭追跡ベクトル(HCTV)として,基準化次元ベクトルを得ている.また,ハイパベクトルを処理して手書き漢字筆跡の個人差に対して頑健なデータを得るために,余弦型輪郭関数を提案し,その効果をETL9Bを用いて実証した.更に,輪郭の起点によらず,雑音に強く,低次元テンプレートを作るために,調波分析として,選択ディジタルパワースペクトルを用いて高速で高正読率の処理を実現している.また,手書き漢字パターンのホール数と領域数によってテンプレートを分類することで,テンプレート空間全体を検索する必要がなく,高速処理を実現した.本論文では特に効果の大きかった,余弦型輪郭関数と選択ディジタルパワースペクトルに焦点を絞って報告する.