|
本文PDFファイルを閲覧するには,ログインする必要があります.
左メニューよりログインして下さい.
|
混合マハラノビス関数による高精度な類似文字識別手法
鈴木 雅人 大町 真一郎 加藤 寧 阿曽 弘具 根元 義章
誌名
電子情報通信学会論文誌 D
Vol.J80-D2
No.10
pp.2752-2760 発行日: 1997/10/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0915-1923 論文種別: 論文 専門分野: 画像・パターン認識,コンピュータビジョン キーワード: 手書き文字認識, 類似文字, ETL9B, 混合マハラノビス関数,
本文: PDF(567.2KB)>>
あらまし:
手書き文字認識において,類似文字の識別を高精度に行うことが一つの課題となっている.類似文字を高精度に識別するためには,与えられた特徴量から,二つの類似文字の違いが最もよく現れる成分を抽出し,その成分を用いて識別するのが妥当である.二つの類似文字のサンプル特徴量の分布を比較して,その差が顕著に現れる成分について調べると,サンプル特徴量から求めた共分散行列の固有値のうち,小さい固有値に対応する固有ベクトル方向の成分にその差が大きく現れることがわかった.本論文では,この性質を用いて類似文字の識別を高精度に行うため,マハラノビス距離に補正項を付加し,混合マハラノビス関数(CMF)という新しい関数を定義した.この関数が類似文字の識別に有効であることを確認するため,手書き文字データベースETL9Bを用いて認識実験を行った.その結果,類似文字に誤認識されていた文字の多くを正しく認識できるようになり,システム全体で99.31%(未学習文字)の高い認識率を得ることができた.
|
|