ブロック間不連続の補償を含めたスペクトル変換によるディジタル濃淡画像の拡大

木本 伊彦  藤井 俊彰  谷本 正幸  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J80-D2   No.10   pp.2744-2751
発行日: 1997/10/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン認識,コンピュータビジョン
キーワード: 
画素補間,  スペクトル変換,  離散フーリエ変換,  ブロック処理,  

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あらまし: 
直交変換を用いたディジタル濃淡画像の拡大(画素数の増加)処理において,ブロック処理に起因して生じるブロック間の不連続(ブロックひずみ)を低減する方法を提案する.フーリエスペクトルの周波数を変換することによって1次元信号列を拡大する処理において,ブロック内の補間曲線が隣接するブロック間の境界で接続するように,処理ブロック内の信号列をそれに続く入力ブロックの先頭信号の値を用いて変換する.テスト画像を用いて処理を行った結果,提案法によって拡大された画像上の視覚的なブロックひずみは極めてわずかである.更に,両側にオーバラップさせたブロックを用いて提案法を実行することにより,ブロックひずみをほとんど目につかない程度にまで削減できる.また,従来法では画質の劣化が目立つような大きな拡大率の場合でも,高次の曲線によって画素間が滑らかに補間されており,かつ,比較的にぼけの少ない拡大画像を得ることができる.これらの処理結果に基づいて,ブロック長やオーバラップ量の適切な値についての考察を行っている.また,高速フーリエ変換を用いる場合には処理時間は従来の内挿法と同程度以下である.