|
本文PDFファイルを閲覧するには,ログインする必要があります.
左メニューよりログインして下さい.
|
表面プラズモン共鳴法を用いた脂質LB膜と味物質の相互作用の検出
安田 隆一 都甲 潔 秋山 秀之 兼石 崇弘 松野 哲也 江崎 秀 山藤 馨
誌名
電子情報通信学会論文誌 C
Vol.J80-C2
pp.1-7 発行日: 1997/01/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0915-1907 論文種別: 専門分野: 有機エレクトロニクス キーワード: 表面プラズモン共鳴法, LB膜, 共振角, 脂質膜, 吸着,
本文: PDF(504.6KB)>>
あらまし:
表面プラズモン共鳴法(Surface Plasmon Resonance)は薄膜表面付近(1μm)の屈折率変化をとらえることができる.この効果を利用して,脂質膜と味物質との膜表面付近での相互作用を明らかにすることを試みた.ここでは5基本味(甘味,塩味,酸味,うま味,苦味)を代表する味物質に対する応答を調べた.受容部とする脂質膜にはジヘキサデシルフォスフェートのLB(Langmuir-Blodgett)膜を用いた.その結果,苦味物質以外の味物質は脂質LB膜へ強い作用は示さないのに対し,苦味物質キニーネ塩酸塩は脂質膜へ強い吸着をすることが明らかにされた.更に,脂質LB膜の層数を変化させることで,キニーネ塩酸塩が脂質膜の表面だけでなく内部にまで吸着していることを確認した.また,甘味や塩味物質によりキニーネ塩酸塩の吸着が抑制されることも明らかになり,生体系における抑制効果を再現することができた.
|
|
|