キャンセルシグナルとアダプティブアレーを用いたスロット非固執型CSMA方式の特性解析

小林 嗣直  杉原 明  榎本 啓  笹瀬 巌  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J80-B2   No.6   pp.447-457
発行日: 1997/06/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信
キーワード: 
スロット非固執型CSMA方式,  アダプティブアレー,  キャンセルシグナル,  スループット,  平均再送回数,  

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あらまし: 
無線パケット通信において,アダプティブアレーを用いたスロット非固執型CSMA方式は高いスループットをえられる方式として知られている.しかしながらこの方式では,隠れ端末からパケットが送信された場合には,受信されたパケットの伝送が終了しても,隠れ端末からの干渉パケットの伝送が終了するまではチャネルが新たに使用できないため,各端末がチャネルを使用できない時間が増大し,スループット劣化の原因となる.本論文では,アダプティブアレーを用いたスロット非固執型CSMA方式の特性を改善するためにキャンセルシグナルを使用する方式を提案する.提案方式では,受信されたパケットの伝送が終了した時点,若しくはパケットの受信が失敗した時点で基地局がキャンセルシグナルを各端末に送信し,干渉パケットの伝送を中止させる.提案方式のスループットおよび平均再送回数特性を理論解析とシミュレーションによって評価した結果,提案方式では,従来方式よりも優れたスループット特性および平均再送回数特性がえられることを示す.