大きい強度の受信パルス信号のみを用いて揺らいでいる目標を検出するノンコヒーレント積分法

原 照幸  関口 高志  桐本 哲郎  真野 清司  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J80-B2   No.1   pp.73-82
発行日: 1997/01/25
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 宇宙・航行電子システム
キーワード: 
レーダ,  信号検出,  ノンコヒーレント積分,  信号対雑音電力比,  スレシュホルド,  

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あらまし: 
従来のノンコヒーレント積分を用いた目標信号検出法では,すべての包絡線検波回路出力信号を用いて積分を行う.このため,包絡線検波回路出力信号の強度のばらつきが受信パルス信号間で大きい,いわゆる揺らいでいる目標からの反射信号に対しては,望ましい積分が行われない.すなわち,従来の方法では,大きい強度の(SN比の高い)受信パルス信号が存在する場合に,むしろ必要のない小さい強度の(SN比の低い)受信パルス信号までも積分に用いてしてしまう.この結果,ノンコヒーレント積分に用いる受信パルス信号の平均のSN比が低下し,結果として,目標検出確率の改善能力が低下するという問題があった.本論文では,そのような問題を解決するために,ノンコヒーレント積分を行う前に,1次スレシュホルドを設け,1次スレシュホルドよりも大きな強度の包絡線検波回路出力信号のみを用いてノンコヒーレント積分を行う目標信号検出法を提案する.本方法により,包絡線検波の方法として直線検波を用い,目標反射信号の揺らぎのモデルをSwerling Case 2とした場合,従来のノンコヒーレント積分を用いた目標信号検出法よりも,目標検出確率が高くなることを示している.