優先権を有するアダプティブアレーを用いたスロット非固執型CSMA方式の特性解析

小林 嗣直  杉原 明  榎本 啓  笹瀬 巌  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J80-B2   No.11   pp.937-944
発行日: 1997/11/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信
キーワード: 
スロット非固執型CSMA方式,  アダプティブアレー,  優先権,  スループット,  平均再送回数,  

本文: PDF(505.4KB)>>
論文を購入




あらまし: 
無線通信においては,将来のマルチメディア化へ対応するため,異なる品質を要求する多種のトラヒックを処理するための優先権機能を付加することが望まれている.しかし,従来の研究ではすべてのパケットを平等に扱っており,優先権を有するトラヒックへの対応が考慮されていない.本論文では,優先権を有するトラヒックに対応するために,アダプティブアレーを用いたスロット非固執型CSMA方式に優先権機能を付加することを提案する.提案方式ではクラス1とクラス2の二つの優先権クラスを考慮し,クラス1のパケットの送信開始時刻をクラス2のパケットより前に分布させることで,アダプティブアレーがクラス1のパケットを優先的に受信できるようにする.提案方式のスループットおよび平均再送回数特性を,理論解析および計算機シミュレーションによって評価した結果,提案方式ではクラス1とクラス2の合計スループットを低下させることなく,優先度に応じたスループットおよび平均再送回数特性が得られることを示す.