分散アロケートしたソリトンによるパワーマージンの増加とQマップ法による伝送性能の評価―D-Aソリトン,NRZ,零分散でのRZパルスの性能比較―

中沢 正隆  佐原 明夫  久保田 寛和  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J80-B1   No.3   pp.148-158
発行日: 1997/03/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 光通信方式
キーワード: 
光ソリトン,  群速度分散,  分散アロケーション,  非線形光学効果,  光ファイバ増幅器,  

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あらまし: 
光ソリトン用ファイバ伝送路が分散アロケートしてある場合には,ソリトンがファイバ中で高次ソリトンとなるための位相整合がとれず,また平均分散で決まる高次ソリトンのパワーでも,大きな分散値をもつ各々のファイバでは高次ソリトンになることができない.このため,N=1以上の高い強度をもつソリトンでも分裂せずに単純な形のきれいなパルス波形のまま伝搬できる.本論文では,分散アロケートしたD-A (Dispersion-Allocated) ソリトンは一様な分散でのソリトンに比べて6~9.5dBも大きなパワーマージンをもつことを示す.更に,受信後のアイパターンの信号対雑音比を表すQ値を用いる光伝送システムの新しい評価法(Qマップ法)について述べる.この方法を用いて,ソリトン,NRZ,零分散におけるRZパルスのパワーマージンおよび分散の許容度を比較検討した結果,D-Aソリトンが最も大きな伝送マージンをもつことを示す.