呼損発生パターンに着目した呼損原因判別法の提案

住本 順一  山本 豊  横井 忠寛  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J80-B1   No.2   pp.55-63
発行日: 1997/02/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信網,通信サービス
キーワード: 
エンドツーエンド通信品質,  通信品質管理,  接続品質,  呼損,  試験呼測定,  

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あらまし: 
接続品質に関して網内の呼損率実態を測定・分析し,その改善管理業務が実施されている.しかし,呼損の実態を測定・分析しても現行の通信ネットワークでは網内の呼ごとのルーチング情報の収集が不可能なため呼損原因の特定が部分的にしかできず,品質改善業務に反映できなかった.本論文では,呼損発生パターンを数値化し,その数値としきい値を比較することで,呼損が通信ネットワークで生じる主要な2種類の呼損原因のいずれによるものかを判別する方法を提案している.更に,呼損を擬似的に発生させ,網内に確率的な呼分配を含む場合,および確率的な呼分配を含まない場合の呼損原因の判別可能性の評価を行っている(優先リンクが全回線話中のときに別のリンクをつかむう回とは別に,優先・非優先関係のない確率的な呼分配が存在する).その結果,呼分配があり,かつ,リンク数が大きい場合には本手法の有用性に限界があるが,呼分配のない場合では呼損率1%以上の状況で75%以上の判別可能性が得られ,本論文で提案する呼損原因の判別法が実用上十分な判別精度を有することを明らかにしている.