線形予測残差スペクトルの調波構造に含まれる個人性情報を用いた話者認識

早川 昭二  武田 一哉  板倉 文忠  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J80-A   No.9   pp.1360-1367
発行日: 1997/09/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 音声,聴覚
キーワード: 
話者識別,  線形予測残差,  調波構造,  帯域内強度差,  

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あらまし: 
線形予測残差スペクトルの調波構造の情報を定量化したパラメータ(帯域内強度差)を提案し,このパラメータを話者認識に利用する方法について検討する.男性25名女性25名が最大1年の時期差をおいて発声した文章データを用いたテキスト独立型話者識別実験において,最大66.9%の話者識別率が得られることから,線形予測残差スペクトルの調波構造にも話者認識に有効な個人性情報が含まれていることを示す.更に,LPCケプストラムと帯域内強度差を組み合わせた場合,LPCケプストラムの誤り数を41.2%削減し,LPCケプストラム,デルタケプストラム,帯域内強度差の三つを組み合わせた場合は52.4%まで誤り数を削減できることから,帯域内強度差は従来のスペクトル包絡の静的・動的特徴量を補完する特徴量であることを明らかにする.