連立漸化式による高速,高精度Hough変換法

中島 勝行  矢加部 英敏  大淵 豊  井上 勝敬  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J79-D2   No.9   pp.1509-1515
発行日: 1996/09/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン認識,コンピュータビジョン
キーワード: 
Hough変換,  漸化式,  専用ハードウェア,  並列演算,  直線検出,  

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あらまし: 
Hough変換を高速に実行する方法として,連立漸化式による方法がいくつか提案されている.それらの一般的傾向として処理速度が高速なものは本来のHough変換式からの誤差が大きく,逆に誤差の少ないものは速度が低下する.本論文では,この両者の長所を兼ね備えた高速,かつ高精度な新しい連立漸化式を提案している.この新漸化式における誤差は無視できるほどのもので,速度の低下も少ない.本論文では,この新漸化式の一般解を数学的に厳密に導き,新漸化式および従来方式の誤差を,理論とシミュレーションにより求めその有効性を示している.また,変換速度についてはこの新漸化式と従来方式においてハードウェア,ソフトウェアに組み込んだ際の比較を行っている.一般に連立漸化式による変換法の利点はソフトウェア上ではアセンブラで記述することによりHough変換のρ値をCPUのレジスタ間のシフトと加減算のみで演算可能なことである.ハードウェアに組み込んだ場合には,θ正方向にπ/2ずれた点におけるρの値を並列に演算可能であり,更なる高速化が期待できる.