複数代表話者の話者空間移動ベクトルに基づく不特定話者HMMの話者適応化

大倉 計美  大西 宏樹  飯田 正幸  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J79-D2   No.5   pp.667-674
発行日: 1996/05/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 音声,聴覚
キーワード: 
混合連続分布型HMM,  話者適応,  単語音声認識,  

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あらまし: 
本論文では,話者空間移動ベクトルを用いた「複数の代表話者の話者空間移動ベクトルに基づく不特定話者モデルの話者適応化法(TRAnsfer VEctors of multiple Reference SpEakers:TRAVERSE)」を提案し,その有効性を示す.話者空間移動ベクトルとは,不特定話者モデルの表現する特徴空間(平均ベクトル)の部分空間から代表話者の特徴空間の部分空間への移動ベクトルであり,本論文では入力話者の音声情報の不足を補うために用いる.TRAVERSE法は,複数の代表話者の話者空間移動ベクトルから入力話者の話者空間移動ベクトルに近い代表話者の話者空間移動ベクトルを選び,この情報に基づき入力話者の話者空間移動ベクトルを修正することにより不特定話者HMMを入力話者に適応するものである.男性話者70名を評価話者として100単語音声認識実験を通して,不特定話者モデルの100単語音声認識率(89%)が話者適応用音声資料として3単語(2秒)の音声を用いて4.0%,20単語(14秒)の音声を用いて5.5%程度向上することを示した.