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部分母音列に基づき辞書を探索しながら認識を行う日本語音声認識
安藤 彰男 今井 亨 宮坂 栄一
誌名
電子情報通信学会論文誌 D
Vol.J79-D2
No.5
pp.657-666 発行日: 1996/05/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0915-1923 論文種別: 論文 専門分野: 音声,聴覚 キーワード: 連続音声認識, 標準パターン, HMM, 辞書探索,
本文: PDF(779.2KB)>>
あらまし:
文節単位で発声された連続音声の認識において,辞書・文法等の言語的情報を利用して認識すべき文節候補(仮説)を生成する際,音声中に母音が多く含まれているという日本語の音韻的特質を利用して仮説数の削減を図る新しい日本語音声認識方式を提案する.本方式は,母音標準パターンを用いて母音部分を検出し,その母音を有する仮説を辞書と文法を用いて生成しながら,音節単位で仮説の定量的な確からしさ(スコア)を計算していくleft-to-right型の方法である.このスコアを計算する際,HMMによる対数ゆう度と,入力音声と母音標準パターンとの距離に基づく対数ゆう度を併用して母音情報を重視した認識を行い,認識性能の向上を図ることも本方法の特徴となっている.音素に対するセグメンテーション情報が既知のデータを用いて不特定話者文節音声認識実験を行い,本方式を用いた場合の仮説数削減の効果を調べたところ,仮説数を1/40まで削減できることを確認した.実環境下で発声された,セグメンテーション情報が未知の音声に対する文節認識率は87.4%であった.
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