マルチメディアオブジェクト間の時間的関連記述の一フレームワーク

増永 良文  清光 英成  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J79-D2   No.4   pp.492-501
発行日: 1996/04/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 特集論文 (マルチメディア論文特集)
専門分野: マルチメディアデータベース
キーワード: 
マルチメディア,  データベース,  オブジェクト指向,  時間,  関連,  同期,  OMEGA,  

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あらまし: 
マルチメディアデータベースとは従来の文字・数値型のデータに加えて,テキスト,図形,画像,音などの新しいタイプのデータを統合・管理できるデータベースである.本論文では特にビデオや音といった時間的マルチメディアデータのモデル化とその実装法を論じている.本論文ではこのようなデータは時区間オブジェクトとして表現されるが,時区間としての時間的マルチメディアデータ間に存在するさまざまな時間的関連をクラス定義で陽に宣言できる方式を提案している.この方法はODMG-93オブジェクトモデルのオブジェクト定義言語のinverse関連宣言構文に上位互換となるように設計されている.この結果,ユーザは自分の定義したい時間的関連を任意に宣言でき,前置コンパイラを通すことにより通常のオブジェクト指向データベース言語処理系で処理可能なコードに変換される.一般に時間的マルチメディアオブジェクトは空時区間オブジェクトを使うと時間的関連equalsmeetsを使用するだけですべて表現可能であることを示せる.そこで,本論文後半ではこの結果に基づいて時間的複合マルチメディアオブジェクトの同期再生法を論じ,関連の実装を議論している.その結果,開始同期と個体同期の二つの同期スキームがあればすべての複合時間的マルチメディアオブジェクトの同期再生が可能であることを示している.