単語接続情報を利用した機械翻訳

鈴木 康広  栃内 香次  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J79-D2   No.11   pp.1879-1887
発行日: 1996/11/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 人工知能,自然言語処理,認知科学
キーワード: 
機械翻訳,  接続関係,  接続情報,  訳語対,  

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あらまし: 
近年,計算機ハードウェアの性能向上に伴い,ワークステーションやパーソナルコンピュータ上で稼働する機械翻訳システムが広く研究・開発されている.一般に,これらの翻訳手法は原言語の形態素解析や構文解析,更には意味解析を行った後,その情報に基づいて目標言語に変換するものである.これに対して,我々は単語の接続しやすさ(接続情報)を利用する機械翻訳手法を提案した.この方式は,入力文章を単語単位に翻訳した結果,得られた訳語を接続情報により並べ換えて翻訳文を生成するものである.この方式の利点としては,形態素レベルの情報しか利用しないため,翻訳用辞書の保守・管理の容易さ,システム構築の容易さ,多言語間の機械翻訳への適用性の高さなどが挙げられる.実際に,本方式による実験システムを作成して,情報処理関係の論文中の文章200文を用いて性能評価実験を行った結果,200文中英日翻訳で約60%,日英翻訳で約57%が正しく翻訳された.