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音楽情景分析の処理モデルOPTIMAにおける和音の認識
柏野 邦夫 木下 智義 中臺 一博 田中 英彦
誌名
電子情報通信学会論文誌 D
Vol.J79-D2
No.11
pp.1762-1770 発行日: 1996/11/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0915-1923 論文種別: 論文 専門分野: 音声,聴覚 キーワード: 聴覚的情景分析, 和音認識, 情報統合, ベイジアンネットワーク, 自動採譜,
本文: PDF(665.6KB)>>
あらまし:
我々は,複数種類の楽器音を含む音楽演奏を対象とした音楽認識を,音楽情景分析の問題としてとらえ研究を行っている.ここで音楽情景分析とは,音楽演奏の音響信号から,単音や和音などの音楽演奏情報を記号表現として抽出することを指す.我々は先に,ベイジアンネットワークによる情報統合の機構を備えた音楽情景分析の処理モデルOPTIMAを提案した.本論文では,OPTIMAにおける処理のうち,特に和音の認識に的を絞って,情報統合機構の有効性を調べた.その結果,サンプル曲を用いた評価実験において,ボトムアップ処理のみによる和音認識を行った場合に比較して,和音を構成する単音に関する統計情報を統合した場合には15.6%,また和音の時間的な遷移に関する統計情報を統合した場合には18.7%の和音認識率の向上が見られたことから,提案する処理モデルにおいてこれらの情報を統合することの有効性が示された.
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