3次元MRアンギオグラフィーにおける単純振幅変調の高周波磁場を用いた傾斜プロファイル実現方法

田口 順一  高根 淳  佐野 耕一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J79-D2   No.10   pp.1719-1726
発行日: 1996/10/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 医用工学
キーワード: 
MRアンギオグラフィー,  高周波磁場,  振幅変調,  傾斜,  プロファイル,  

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あらまし: 
核磁気共鳴診断装置で造影剤なしに血管撮影を行うMRアンギオグラフィーが実用化され,脳ドッグ等で利用されている.撮影方法は各種あるが,撮影領域に血液が流れ込むことを利用して血流を高輝度に捉え,3次元的にデータを取得することで血管コントラストを上げた3次元TOF(Time of Flight)法が最も多く用いられる.3次元TOF法の改良も進み,最近では傾斜をもったスライスプロファイルの励起で,末梢血管の描出能力を向上する手法が提案されている.傾斜プロファイルの実現方法として,従来は電気的に複素数の2チャネル型の振幅変調を行う手法が提案されているが,単純な1チャネル型の振幅変調しかできない装置では実現できなかった.本論文では,1チャネル型の振幅変調を行う装置でも2チャネル型とほぼ同等の機能を実現する方法を提案する.1チャネル型の振幅変調では,左右対称の励起しかできないが,中心部を未励起にして励起領域を2分し,片側の励起領域のみに着目すると傾斜プロファイルが実現できる.他方の励起領域は人体から離れた位置に設定して励起に関与しないようにした.実機実験により,従来と同等機能を実現できることを確認した.