高速ディジタル網を用いたクロック周波数同期

山下 高生  小野 諭  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J79-D1   No.8   pp.522-529
発行日: 1996/08/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: フォールトトレランス
キーワード: 
連続メディア,  時計同期,  網同期,  フレーム同期クロック,  

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あらまし: 
本論文では,高速ディジタル回線のフレーム同期クロックを用いた,新たな広域クロック周波数同期手法を提案し,実際にINS64のフレーム同期クロックを性能評価した結果について述べる.クロック周波数同期とは,高精度にそろった周波数のクロックを多数地点でもつ技術である.提案する方法は,ディジタル通信網がセシウム原子標準から生成された基準クロックにより網同期がなされていることを利用したもので,分散地点で網のフレーム同期クロックに従属同期させることで広域周波数同期を実現するものである.この結果,分散地点で極めて高精度なクロックを共有できるようになった.INS64インタフェースから抽出したフレーム同期クロックの精度と安定度を測定した結果,精度は1.7×10-10,100秒および10,000秒の安定度は,それぞれ2×10-9および2×10-11であった.その精度は通常利用される水晶に比べて3けた以上優れており,10,000秒の長期安定度については2けた以上優れていることがわかった.