ブロック構造VLSIの冗長化による歩留り向上とその冗長化設計法

苫米地 宣裕  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J79-D1   No.5   pp.289-298
発行日: 1996/05/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: フォールトトレランス
キーワード: 
ブロック構造,  VLSI,  冗長,  歩留り向上,  ブロック分割設計,  

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あらまし: 
本論文は,複数の機能ブロックから構成されるVLSI(ブロック構造VLSIと言う)について,冗長構成を導入して欠陥救済を行った場合に,歩留りがどのように向上するか解析している.また,そのようなVLSIの冗長化設計を効率的に行う方法を提案している.まず,ブロック構造VLSIに冗長構成を導入した場合の歩留りを表す式を導いている.欠陥分布形態としてはガンマ分布を仮定し,各ブロックの歩留りが相関を有するという条件下で導いている.次に,導いた式を用いて,VLSIの個々のブロックの歩留りとVLSIシステム全体の歩留りとの関係を明らかにしている.特に,有用な知見として,欠陥分布形態が欠陥救済の前後であまり変わらないという結果を得ている.次に,上記の知見に基づいて,ブロック構造VLSIの冗長化設計を,システムをブロックに分割して各ブロックごとに行う方法を提案している.ブロック構造VLSIにおいては,歩留りに関係するパラメータが多いので冗長化設計が複雑になるという問題点が存するが,提案した方法は,この問題の解決に大いに有効となることがわかった.