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線形性の良い電圧制御発振器のための電圧制御可変抵抗
寺村 正広 堀江 雄二 宮崎 智行 武石 泰亮
誌名
電子情報通信学会論文誌 C
Vol.J79-C2
No.9
pp.463-469 発行日: 1996/09/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0915-1907 論文種別: 論文 専門分野: 電子回路 キーワード: 電圧制御発振器, 線形性, 正弦波, 電圧制御可変抵抗,
本文: PDF(441.5KB)>>
あらまし:
線形性が良い電圧制御発振器(VCO)を作るために,実効抵抗の逆数が制御電圧Vcに対して線形になるような電圧制御可変抵抗(VCR)の試作,実験を行った.VCRはアナログ乗算器(AM)と演算増幅器(OA)とで構成している.VCRの静特性の実効抵抗ReがVcに対してRe-1=R-1(1+αVc)の形で依存する実験結果を得た.ここに,Rは回路のフィードバック抵抗であり,αはAMのスケール係数(=0.1)である.動特性に関しては,インピーダンスの絶対値の逆数がVcに対して線形ではない制御電圧・周波数帯域があった.これは,AMとOAが要する演算時間による位相遅れが原因で生じたリアクタンスによることを回路解析と実験において確認した.ウィーンブリッジ発振器の発振周波数決定回路中にVCRを使って,制御電圧に対して線形性が良く,安定した発振器を実現できることを示している.
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