ETS-VI衛星のスピン状態を利用したSバンド衛星間通信用フェーズドアレーのアンテナパターン測定

田中 正人  松本 泰  山本 伸一  鈴木 健治  有本 好徳  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J79-B2    No.7    pp.381-388
発行日: 1996/07/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 衛星通信
キーワード: 
アンテナパターン,  衛星搭載アンテナ,  フェーズドアレー,  技術試験衛星VI型,  G/T,  

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あらまし: 
衛星搭載アンテナの軌道上におけるアンテナパターン評価法のうち,衛星のスピンを利用した測定は広角パターンを取得できるため,ビーム幅の広いアンテナやフェーズドアレー,マルチビームアンテナのような高機能アンテナのパターン測定に有効である.実際に技術試験衛星VI型(ETS-VI)のスピン状態を利用して,搭載されているSバンド衛星間通信用フェーズドアレー(SIC)のアンテナパターン測定を実施した.アンテナビーム幅約5度のSICのアンテナパターン測定は,ETS-VIが3軸姿勢制御状態では衛星の姿勢バイアスによる角度オフセット限界が約2度であり,かつ姿勢バイアスそのものが運用上問題があるとして実行不可能であったが,衛星のスピンを利用して測定した結果,広角のアンテナパターンが取得できた.実際のETS-VI衛星のスピンでは,若干の姿勢バイアスが付加されており,かつ衛星がだ円軌道上を動いていることから,衛星から見た地上局の位置が変化する.これらの要因によるアンテナパターン測定における誤差についても検討している.また,測定されたアンテナパターンと雑音電力を用いたG/Tの評価について述べる.