アダプティブアレーを用いたスロット非固執型CSMA方式におけるスループット特性の解析

杉原 明  榎本 啓  笹瀬 巌  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J79-B2   No.11   pp.870-880
発行日: 1996/11/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 特集論文 (EMC計測技術論文小特集)
専門分野: 無線通信
キーワード: 
スロット非固執型CSMA方式,  アダプティブアレー,  スループット,  平均再送回数,  隠れ端末,  

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あらまし: 
本論文では,スロット非固執型CSMA方式にアダプティブアレーを適用した方式を提案し,スループット,および平均再送回数の特性について考察する.従来のスロット非固執型CSMA方式では,同一スロット中に複数個の端末でパケットが発生すると,それらのパケットはすべて次スロットから送信が開始される.また隠れ端末でパケットが発生した場合,そのパケットは送信される.このような場合,受信側に同時に複数個のパケットが到着するために衝突が発生し,スループット特性が劣化する.これに対し提案方式では,各パケットの送信開始時刻を少しずらすことにより,アダプティブアレーは各スロットの最初に到着したパケットを捕捉でき,スループット特性の改善を図ることができる.本研究ではまず,隠れ端末を考慮しない場合についてのスループットおよび平均再送回数の特性を理論解析し,計算機シミュレーションを行うことにより,解析結果の妥当性を確認する.つぎに,解析結果を従来のスロット非固執型CSMAの特性と比較し,提案方式によりスループット特性の改善が図れることを明らかにする.更に隠れ端末を考慮した場合についてのスループットおよび平均再送回数特性をシミュレーションにより評価し,提案方式が隠れ端末によるスループット特性の劣化の度合を小さく抑えられることを示す.