直列共振コンバータを用いた高効率海底光伝送方式用給電装置

山本 克彦  尾形 努  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J79-B1    No.7    pp.500-508
発行日: 1996/07/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 電子通信用電源
キーワード: 
海底光伝送方式,  給電装置,  直列共振コンバータ,  定電流コンバータ,  

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あらまし: 
多くの有線伝送システムに適用されている可飽和リアクトル形定電流コンバータは,良好な定電流特性を有しているが,スイッチング素子のスイッチング損失や可飽和リアクトルの駆動損失が大きく高効率化を図ることが困難であるため,大きな給電電流が要求される海底光伝送システムでは適用できない.これに代わる海底光伝送システム用定電流コンバータとしては,過渡時にも電流変動が小さく,すなわち無制御時にも定電流特性を示し,かつ高効率が要求される.本論文では,良好な定電流特性を有し,駆動損失やスイッチング損失が小さい不連続電流モードを用いた直列共振コンバータを新たに定電流コンバータとして開発した.具体的には,まず直列共振コンバータが無制御でも定電流特性を有することを解析すると共に,オン期間損失を減少する高効率化技術を明らかにした.更に,本高効率化技術を海底光伝送方式用定電流コンバータに適用した.また,オン期間損失の減少に有効な実効電流低減技術として,最大規格化周波数比設計法およびトランジスタの損失を最小にするため新たに適用した電流帰還駆動回路におけるトランジスタの最小損失駆動条件を明らかにした.その結果,定電流コンバータの主回路効率は93%を実現した.