位相等価MAシステムを用いた2次元非最小位相ARMAシステム同定法

 望  浜田 望  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J79-A   No.8   pp.1454-1463
発行日: 1996/08/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 通信理論,信号理論基礎
キーワード: 
2次元ARMAモデル,  システム同定,  3次キュムラント,  ケプストラム,  

本文: PDF(627.4KB)>>
論文を購入




あらまし: 
不規則信号を統計的に解析し,その信号の生成過程を記述するモデルを同定することにより,信号の性質を知ることができる.近年,このためのモデル同定手法として,高次キュムラントを用いることで信号の位相特性も考慮した手法が数多く提案されている.一方,信号処理技術の発達により多次元の信号処理にも注目が集まっている.しかし,システム関数の安定性,因数分解可能性など多次元信号処理特有の問題が1次元における信号処理理論の多次元への拡張を困難にしている.本論文は,観測された2次元信号を非ガウス性白色過程を入力とする線形時不変定係数システムの出力過程と仮定し,その生成システムを観測信号の3次キュムラントを用いて同定する一手法を提案するものである.本手法はシステムのAR,MA部分をケプストラム領域において分離するため,システム関数の因数分解を必要としない手法である.