Delayed LMSアルゴリズムに基づくパイプライン適応フィルタ

松原 勝重  西川 清史  貴家 仁志  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J79-A   No.5   pp.1050-1057
発行日: 1996/05/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
パイプライン処理,  PIPLMSアルゴリズム,  DLMSアルゴリズム,  

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あらまし: 
パイプライン化が可能なアルゴリズムとしてDelayed Least Mean Square(DLMS)アルゴリズムが知られている.DLMSはPipelined LMS(PIPLMS)の1特殊形とみなすことができ,PIPLMSに比べ速い収束速度をもつ.従来のDLMSに基づくパイプラインアーキテクチャは,フィルタ次数とは独立に入力信号のクロックレートを一定に保つために,フィルタの1タップを一つのセルとしている.しかしながら,フィルタ次数の増大と共に収束特性の劣化やレイテンシーの増大,および追従性の悪化を生じる.本論文では一つのセルに複数のタップを含ませるアーキテクチャを提案している.提案法により,収束特性およびレイテンシーの改善が可能であり,計算機シミュレーションによりその有効性を確認している.またセル内の演算に対しスケジューリングを行うことで,複数タップをまとめたことによる信号のクロックレートの低下を抑制でき,従来法に比べ約半数のハードウェア量で実現できることを示している.