視覚・音声同時表示における情報提示速度の検討

久間 英樹  横井 博一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J79-A   No.2   pp.441-451
発行日: 1996/02/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (ヒューマンコミュニケーション論文特集)
専門分野: インタフェース・デザイン
キーワード: 
表示装置,  マルチモーダルインタフェース,  短期記憶,  提示速度,  提示時間,  

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あらまし: 
本論文では,マルチモーダルインタフェースの観点から,視覚・音声同時表示の場合の情報提示速度について検討し,視覚表示あるいは音声表示の場合と比較した.すなわち,無作為に選んだ6個の英文字を画面上の同一位置に逐次提示すると同時に,ヘッドホンを介して音声的にも逐次提示したとき,それらの文字が短期記憶に最も保持されやすくなる各文字の提示時間の最適配分様式を,短期記憶の連続時間モデルを用いて4名の被験者それぞれについて決定した.得られた最適配分様式は,視覚表示あるいは音声表示の場合と同様の傾向を示したが,最低提示時間は音声表示の場合より少し短くなった.最適配分様式で提示した場合の再生文字数は,各文字の提示時間を同じにした場合の再生文字数の最大値より,すべての被験者で大きく,しかも有意差が認められ,視覚・音声同時表示の場合にも本論文の方式の有効性が確認された.更に,視覚・音声同時表示の場合には,最適配分様式での再生文字数が,視覚表示あるいは音声表示の場合より,すべての被験者で大きくなった.このとき,有意差が認められたのは視覚表示との比較では3名,音声表示との比較では2名である.