固定小数点演算に有用な‘Polarized-x’法に関する諸検討

藤井 健作  大賀 寿郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J79-A   No.1   pp.11-18
発行日: 1996/01/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
Polarized-x法,  評価関数,  絶対値和,  固定小数点演算,  安定条件,  

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あらまし: 
固定小数点による演算は安価で高速なプロセッサの採用を可能とし,生産費の削減に効果をもたらす.本論文では新しく定義した評価関数をもとに,その固定小数点演算に向いた参照信号の極性との積から非巡回型フィルタの係数を更新する‘Polarized-x’法の収束性について考察する.また,この評価関数から参照信号のパワーが激しく変動する系への応用に有用な正規化逐次更新アルゴリズムを導き,その安定条件は0<K<4/πとなること,推定誤差の増加分は従来の学習同定法に比較して約2dBにとどまることを明らかにする.更に,その正規化を係数ごと個別に行う構造に改め,固定小数点による演算に対しても収束特性がほとんど劣化しない適応アルゴリズムを構築する.