マルチパルスベクトル量子化音源と高速探索に基づくMP-CELP音声符号化

小澤 一範  田海 真一  野村 俊之  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J79-A    No.10    pp.1655-1663
発行日: 1996/10/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 音声,聴覚
キーワード: 
音声符号化,  マルチパルス,  ベクトル量子化,  CELP,  高速探索,  

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あらまし: 
マルチパルス音源とパルス振幅のベクトル量子化をCELPに組み込み,高音質化および処理量の削減を狙ったMP-CELP(Multi-Pulse based CELP)音声符号化を提案する.本論文は,パルス振幅のベクトル量子化性能を向上させるために,複数セットの位置候補と振幅コードベクトルを組合せ探索する方法を提案し,候補数が16でSNRsegが0.77dB改善されることを示す.また,マルチパルスの位置の探索演算量を低減するために,分割探索による高速探索法を提案し,演算量を大幅に削減しても性能の低下が少ないことを明らかにする.最後に,音質評価を行い,11kb/sフレーム長10msのMP-CELPは誤りなしの基本条件,話者依存性条件では,ITU-T標準G.728(16kb/sLD-CELP)と同等の音質が得られることを示す.また,GSM伝送路を仮定して,11.8kb/sの軟判定FECを付加した22.8kb/sの方式は,同一ビットレートのGSMフルレートに比べ,大幅に音質が改善され,特に,7%,13%誤りでは,MOS値で1.0~1.5の向上が得られることを明らかにする.