リアルタイム性をもつ冗長ソフトウェアシステムの性能評価に関する考察

木村 光宏  山田 茂  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J78-D1   No.8   pp.708-715
発行日: 1995/08/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 特集論文 (実時間処理システムとその応用論文特集)
専門分野: リスポンシブシステム
キーワード: 
N バージョンプログラミング,  TMSR,  リスポンシブシステム,  リスポンシブネス,  

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あらまし: 
本論文では,従来から盛んに議論されてきた冗長ソフトウェアシステムにリアルタイム性を考慮することにより,それがシステムの性能(信頼性・処理性)に与える影響について考察する.具体的には,N バージョンプログラミング(N =3とする)により構築されたソフトウェアシステムに対し,入力が与えられてから出力が得られるまでの時間に制限を設けることによりリアルタイム性を導入する.この場合,各ソフトウェアモジュールが出力を行うまでの時間とあらかじめシステムに設定された出力制限時間との関係によって,システム全体の性能は低下すると考えられる.本論文の目的の一つは,ソフトウェアモジュールの処理性能と出力制限時間がシステムの性能に及ぼす影響を定量的に評価することである.まず,このシステムの動作規則を定義し,各モジュールの処理時間を確率変数として記述する.次に,ここで得られた簡単な確率モデルを用いて,システムの信頼性評価尺度としてリスポンシブネスを,また処理性に対する評価尺度として平均処理時間などを導出する.更に,数値例を用いて,これらの評価尺度に基づくシステムに対する影響などについて考察する.