2相式非同期回路の高速化

籠谷 裕人  南谷 崇  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J78-D1   No.4   pp.416-423
発行日: 1995/04/25
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: 計算機構成要素
キーワード: 
非同期式回路,  2相制御方式,  自掃モジュール,  高速化,  

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あらまし: 
2相式非同期回路は,稼動相と休止相の交互の繰返しによってデータパスを制御する.このような2相の制御はMartinのQモジュールを用いたハンドシェークによって実現でき,制御回路の構成が容易となる.しかしその反面,稼動相とほぼ同じ時間を消費する休止相が直列に実行されるため,回路動作速度では非常に不利であった.本論文では,休止相の実行中に次段の稼動相の開始を可能とする自掃モジュール(ASM)の使用を提案する.基本操作間の依存関係に応じて休止相の開始や完了を確認する回路を付加することにより,どの基本操作も自掃モジュールを使用して並列性を高めることができる.更に本手法の効果を単純な乗算回路のシミュレーションによって評価した.その結果,ゲート数を増加させることなく58%の速度向上が確認された.