電解重合アニリンのエレクトロクロミックおよび起電力特性

飯田 義直  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J78-C2   No.3   pp.107-112
発行日: 1995/03/25
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Print ISSN: 0915-1907
論文種別: 論文
専門分野: 材料
キーワード: 
電解重合,  エレクトロクロミック,  電池,  有機導電体,  ポリアニリン,  

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あらまし: 
アニリンの電解重合が5種類の組成の電解液を用い,定速電圧上昇法により,ネサガラス電極上に行われ,ポリアニリン膜が生成された.電解重合総電荷量と電圧上昇速度との関係には3種のタイプがあり,この電荷量が電圧上昇速度の増加に伴い急激に減少するタイプのものは,従来よく知られているエレクトロクロミック(EC)を示し,この減少が緩やかなタイプでは,異なったEC特性を示した.また,総電荷量が電圧上昇速度により,ほとんど変化しないタイプのものはEC特性を示さないが,起電力に期待できる可能性のある特性を示した.これらのポリアニリン膜についてEC,起電力特性を白金,ネサ膜を対電極として検討した.これらの結果から従来考えられていたようにECは支持電解液のドーパントのドープ脱ドープにより生じるのではなく,ポリアニリン膜は酸化によりキノイジミン構造に変化する結合が多い場合にECを示し,酸化によりイオンのドープが多くされやすいポリアニリン構造の場合は起電力特性に適していることを指摘している.