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NRDガイドを用いたミリ波誘電体材料の複素誘電率測定
石川 容平 谷崎 透 斉藤 篤 米山 務
誌名
電子情報通信学会論文誌 C
Vol.J78-C1
No.9
pp.418-429 発行日: 1995/09/25 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0915-1893 論文種別: 論文 専門分野: マイクロ波,ミリ波 キーワード: ミリ波, 誘電体共振器, 複素誘電率測定, 金属表面抵抗測定, NRDガイド,
本文: PDF(870.5KB)>>
あらまし:
本論文では,ミリ波誘電体材料の複素誘電率測定法として,両端開放形誘電体共振器をNRDガイド上に構成した透過形共振器法を提案する.複素誘電率測定に不可欠な金属の表面抵抗の評価には,同軸状に配置し互いに結合した一対のTE0mlモード共振器を用いた.この共振系の偶モード共振と奇モード共振における導体損の差を無負荷Qの差として検出し表面抵抗を導出する方法を示した.本測定法の特長は,両端短絡形共振器に近い状態で金属表面を高い感度で評価し,試料測定時には表面抵抗の影響が小さい両端開放形共振器を用い,全体として高精度を得ていることである.また,NRDガイド励振法を用いることによって共振系の無負荷Qや電磁界分布にほとんど影響を与えない測定系が得られている.複素誘電率の計算には,有限要素法による固有値計算とKajfezの摂動論とを組み合わせて用いた.その結果,比誘電率が24,誘電正接が2×10-4の試料に対して,共振周波数の測定ばらつきは0.005%以下,無負荷Qの測定ばらつきは1%以下である.また,比誘電率の測定精度は0.4%以下,誘電正接の測定精度は3%以下である.
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