PANDA形偏波保持光ファイバにおける偏波クロストーク低減のための最適設計

北村 藤和  佐々木 豊  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J78-C1   No.3   pp.150-156
発行日: 1995/03/25
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Print ISSN: 0915-1893
論文種別: 論文
専門分野: 光エレクトロニクス
キーワード: 
偏波保持,  PANDAファイバ,  マイナ成分,  比誘電率テンソル,  非対角項,  偏波クロストーク,  

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あらまし: 
本論文は,コヒーレント光センシング用の低クロストーク偏波保持光ファイバの実現を目指して,設計精度が高く,かつ製作が容易な円形応力付与部を有する偏波保持光ファイバ(PANDAファイバ)について理論的な検討を行ったものである.一般に偏波保持形光ファイバには直交する二つの偏波モードが存在し,このモード間の結合によりクロストーク劣化が生じて偏波伝送が困難になる.この結合により生じた微小偏波成分のことをマイナ成分と呼んでいるが,このマイナ成分の発生原因は比誘電率テンソル中に非対角項が発生するためであると理論付けられており,従来,対称性の保たれた光ファイバには,この非対角項は存在しないとして無視してきた.ここでは,対称性の保たれたPANDAファイバに生じる比誘電率テンソルの非対角項に着目し,PANDAファイバの構造的特徴がクロストーク劣化に与える影響について解析を行った.その結果,応力付与部構造において規格化応力付与部間半幅を2.83,規格化応力付与部直径を0.44とすることで,従来の1/2以下のモード複屈折率でありながら,偏波クロストークの改善が20~35dB期待されることを明らかにした.