指数関数的振幅周波数特性を有する信号の高分解能時間領域測定

大島 功三  小川 恭孝  伊藤 精彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J78-B2   No.3   pp.167-174
発行日: 1995/03/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
改良型Root MUSICアルゴリズム,  スーパレゾリューション,  空間スムーズィング法,  z平面,  電磁波散乱,  

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あらまし: 
MUSICアルゴリズムを用いた時間領域測定はその高分解能性により,各種の電磁波回路,および,アンテナの測定,あるいは,電磁波散乱解析に有効である.しかし,従来の方法では,各信号は遅延時間に起因する周波数に比例した位相遅れ以外の周波数依存性はないという仮定に基づいていた.従って,電磁波の散乱のように回折係数が周波数特性を有する場合にはこの仮定が満たされないことになる.本論文においては,指数関数的な振幅周波数特性を有する信号に対してRoot MUSICアルゴリズムを改良した手法を適用することによって,この間題を解決することを提案している.すなわち,指数関数的周波数特性e-αfにおいて,αを未知パラメータと考え,改良されたRoot MUSICアルゴリズムを用いて,遅延時間とαを同時に推定するものである.球による電磁波散乱のシミュレーション結果に本アルゴリズムを適用し,正規反射波とクリーピング波の遅延時間と周波数特性が十分正確に推定されていることを示している.