マルチトーン信号のピーク対平均電力比(PAPR)を低減する初期位相設定法

楢橋 祥一  野島 俊雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J78-B2   No.11   pp.663-671
発行日: 1995/11/25
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Print ISSN: 0915-1877
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信
キーワード: 
マルチトーン信号,  初期位相,  包絡線電力先頭値(PEP),  ピーク対平均電力比(PAPR),  

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あらまし: 
本論文では,マルチトーン信号のピーク対平均電力比(PAPR)を低減する新しい初期位相設定法を提案する.本手法を適用することによりマルチトーン信号の包絡線電力先頭値(PEP)は,トーン数が増大してもー定値以下に抑えられる.このため,マルチトーン信号を扱う各種無線回路の省電力化,小形化に効果的である.本手法は,等振幅・等周波数間隔のマルチトーン信号の瞬時包絡線電力に着目して代数的に導出される.初期位相条件が保存される両側波帯振幅変調(DSB-AM)信号のPAPRも評価している.本手法のPAPR低減効果を明らかにするために数値計算を行い,300トーンまでのマルチトーン信号に対してPAPRを3.01dB以下に抑えられること,トーン数の増加に従って2.65dBに収束することを明らかにしている.また,CWおよびDSB-AM信号を用いた実験によりPAPRの低減効果を検証している.