ハイブリッド型網同期構成の研究:リング網における安定状態の存在条件

矢幡 明樹  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J78-B1   No.8   pp.314-324
発行日: 1995/08/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 論文
専門分野: 通信網,通信サービス
キーワード: 
網同期,  リング網,  位相同期ループ,  同期ゲイン,  安定条件,  

本文: PDF(661.2KB)>>
論文を購入




あらまし: 
LANやMAN等の地域網を広域網にクロック同期させるときに,広域網からは複数箇所で従属同期をとり,地域網の中は相互同期をとるハイブリッド同期は信頼性の面で有利である.本論文では,リング型地域網にハイブリッド同期を使ったとき,安定位相状態が存在するための十分条件を求めた.同期回路が2入力の完全積分2次PLLであるとき,正弦状又は等辺三角状位相比較特性の場合には,網全体の安定位相状態が存在するためには,少なくとも一つ以上のPLLで従属同期のためのゲインに対する相互同期のためのゲインの比が1以下であることが十分条件になる.同期回路が不完全積分2次PLLのときは,広域網からの入力周波数とPLLの中心周波数の差およびゲインの大きさによって1より小さいある限界値が決まり,少なくとも一つ以上のPLLで上記ゲイン比が限界値以下であり,その他のPLLではその限界値の逆数以上であることが十分条件になる.以上のことを理論的に示すと共に計算機シミュレーションでも確認した.