複合回路方式電圧共振形インバータの入力力率およびひずみ率の改善

松尾 博文  黒川 不二雄  青池 南城  日迫 彰  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J78-B1   No.11   pp.598-606
発行日: 1995/11/25
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Print ISSN: 0915-1885
論文種別: 特集論文 (電子通信用電源の力率改善・高調波抑制技術論文小特集)
専門分野: 
キーワード: 
複合回路,  電子安定器,  高入力力率,  低ひずみ率,  インバータ,  

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あらまし: 
高周波インバータを用いた蛍光ランプ用の電子安定器は小形・軽量,高効率であり,しかも高い発光効率とちらつきのない安定した動作が得られるため,住宅用照明をはじめとして広く普及している.さきに著者らは,電子安定器として用いられる複合回路方式の電圧共振形インバータを提案し,簡単な回路構成で高入力力率,低ひずみ率が実現できることを示した.しかし,この回絡では主スイッチ素子の両端に比較的大きなピーク電圧,すなわち電圧ストレスが生じることがある.本論文では,主スイッチ素子の電圧ストレスを抑制すると共に,入力力率およびひずみ率を改善する方式を提案する.まず,回路構成および動作モードについて述べる.つぎに,電圧ストレスを低減するようにリアクトルのインダクタンスおよび共振回路の特性インピーダンスを比較的小さい値に選び,更に蛍光ランプ用電子安定器における入力電流ひずみ率改善のための回路を用いて制御を行う新しい方式について検討する.その結果,提案した方式によれば主スイッチ素子の電圧ストレスが十分に抑制できるだけでなく,0.99の高い入力力率と11%の低い入力電流ひずみ率が実現できることが明らかになった.これは,IEC(国際電気標準会議)規格1000-3-2のクラスCを満足している.