ファジーベクトル量子化に基づくHMMの数理的考察とその改良

坪香 英一  中橋 順一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J78-A   No.5   pp.543-553
発行日: 1995/05/25
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 音声,聴覚
キーワード: 
HMM,  ファジーベクトル量子化,  Kullback-Leibler divergence,  事後確率,  帰属度,  

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あらまし: 
Tsengらの提案した従来型のFVQ/HMMには数学的な意味において不整合がある.我々はこの不整合を取り除いた二つのタイプのFVQ/HMMを新たに定式化する.すなわち,相乗型FVQ/HMMと相加型FVQ/HMMである.実験の結果によれば,相乗型FVQ/HMMはVQ型HMMの中では最も良い認識性能を示している.またytを時点tにおける観測ベクトル,C1,…,CMytが種別されるべきクラスタ,siをHMMの第i番の状態とするとき,状態siにおける観測ベクトルytの発生度合は,事後確率の分布{PC1|yt),…,PCM|yt)}の先験確率の分布{PC1|si),…,PCM|si)}からのかい離度の符号を反転したものとして定義することができ,相乗型FVQ/HMMはこのかい離度をKullback-Leibler divergenceとすることによって導き得るものであることを示す.