2次能動複素係数帯域通過フィルタの実現とそのヒルベルト変換への応用

張 小興  品田 雄治  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J78-A   No.12   pp.1585-1592
発行日: 1995/12/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: アナログ信号処理
キーワード: 
能動フィルタ,  信号処理,  複素係数伝達関数,  ヒルベルト変換,  回路構成,  

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あらまし: 
ディジタル信号処理分野では,設計の自由度の増大,係数感度の低減が期待できるために,実係数フィルタの周波数特性を周波数軸上で推移した複素係数伝達関数を導出し,複素係数フィルタの構成とその応用についての研究が盛んになっている.アナログ信号処理においても,その複素係数をもつ伝達関数を使用した複素係数フィルタの構成法が注目されている.既に,1次複素係数伝達関数を用いた複素共振回路による能動複素フィルタの実現もいくつか報告されているが,2次能動複素係数回路の直接の実現法はまだ提案されていない.本論文では,2次複素係数伝達関数に基づき,OP-Ampを用いた2次能動複素係数帯域通過フィルタの回路構成法を提案し,これにより同じ次数のフィルタの構成に対し,従来の1次形のものより,必要とする能動素子数および抵抗数を減少できることを示す.更に,複素係数フィルタの研究においては,複素入力信号の実現方法が問題となっているが,本論文では,OP-Ampを用いた能動解析信号変換器の回路実現を試みている.すなわち,提案している回路を1入力の実係数回路とした解析により,ヒルベルト変換への応用ができることを示す.最後に各々の構成例が与えられ,シミュレーションにより,良好な結果が得られ,本手法の有効性を確認した.