2次元フィルタを用いたMaximally Decimated 1次元不等分割フィルタバンクの実現法

福岡 崇  小澤 博之  池原 雅章  高橋 進一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J78-A   No.11   pp.1451-1459
発行日: 1995/11/25
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
不等分割,  FIRディジタルフィルタ,  2次元フィルタ,  antialiasing条件,  flatness条件,  

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あらまし: 
不等分割フィルタバンクの構成法においてはシステムに要求される分割比に応じた完全再構成条件を満足するフィルタ群の設計が問題になる.本論文では,基本となる2チャネルシステムを構成するために,2次元フィルタを用いることにより,maximally decimated不等分割フィルタバンクを簡易的に実現することを目的とした方法を提案する.マクレラン変換を用いて2次元フィルタを設計する際,一方の周波数を任意に固定することにより,それに対応する2次元フィルタの断面特性が現れ,固定する周波数をパラメータとする1次元可変フィルタが実現可能となる.これをpower-complementary性をもつ二つの2次元フィルタに適用することで常にpower-complementary性を満足する低域・高域フィルタ対を得ることができる.そこでこのフィルタ対が完全再構成条件を満たすように2次元フィルタを設計し,これを任意の分割比を実現するシステムに必要なフィルタ群として採用する.これにより完全再構成は厳密には満たされていないが,システム構成の簡素化を図ることができる.最後に具体的な実現例を挙げ,その振幅特性と,信号再構成のシミュレーション結果を示す.