三角形ブロックによる階層的な画像記述方式

古川 貴雄  高野 利夫  深澤 肇  山崎 一生  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J77-D2   No.4   pp.690-699
発行日: 1994/04/25
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・パターン処理
キーワード: 
階層的画像記述,  三角形ブロック,  非均一なブロック分割,  木構造,  

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あらまし: 
本論文では画像領域を非均一な三角形ブロックに分割して,画像を階層的に記述する方式について述べる.ブロック形状は直角二等辺三角形とし,ブロック内の輝度値はブロック頂点の輝度値を線形補間して近似する.最初に,画像が表される正方形領域を,その対角線に沿って四つの三角形ブロックに分割し,次に,各々の三角形ブロックを再帰的に2分割,あるいは4分割する.ブロック内輝度値の近似誤差によりブロックを分割するか否かを判定し,非均一な三角形ブロック分割を行う.サイズの異なるブロック間の関係を木によって表現すると,ブロック分割パターンが木の分岐構造に反映される.ブロック形状を直角二等辺三角形とするため,ブロックサイズを可変にしても境界の整合性を保つことができる.境界における整合性とは,一つの三角形ブロックが必ず三つの三角形ブロックに隣接する状態である.本論文では,木構造に対する制約により,境界の整合性を保つ分割パターンを生成するアルゴリズムを述べる.また,実験から4分木表現よりも2分木表現を用いた場合に符号化効率が高いことを確認した.本方式は,木構造データを用いて画像情報を表現するための画像の演算や管理に適し,かつ,データ圧縮率も良好な画像符号化方式である.